このページの内容はフィクションです。架空鉄道 WFR ver2

新山鉄道

新山鉄道は、予子山州長浜県を走る架空鉄道です。

新山は、小さな街だった。YT側には3面のホームと留置線が数本。一部の特急も止まるからある程度人口がいるのだろうと思っていたが、駅前に大きなビルもないし、一緒にYTの普通列車を降りた人も数人しかいない。

確かに考えてみると、特急が止まるのは新山港から離島に出る客船への乗り換え客がいるからで、その船も一日数便しかない。YTの駅に線路がたくさんあるのは、新山鉄道への乗換駅だからだろう。そして、新山鉄道の旅客列車はだいたい2時間おき。製油所からの貨物輸送がメインなのだ。

新山鉄道の駅は、YT新山駅を出てすぐ右手にある。鉄道のターミナルとは思えないような小さな駅舎をくぐり、1面1線のホームに出る。行き止まりの線路上にはすでに2両編成の葱野行きが止まっている。

駅の南側で、新山鉄道とYTの線路がつながっている。製油所からの石油輸送列車はここから東岸線に入り、全国に向かうようだ。

車内はクロスシートだった。YTのローカル線で使用していたのを譲渡されたらしい。しばらく田んぼや畑、林の中を走る。昼過ぎいうこともあり、1車両につき5人ほどしか乗っていない。旅客輸送は石油輸送のついでみたいなものだから途中駅は1つしかない。10分ちょっと走って豆畑(まめはた)に着く。

豆畑は小さな集落の駅で、海が近い。数人の乗降がありすぐに発車する。ここから急に視界が開け、予子山州の東海岸らしい広い海が見える。

海岸線に沿った急カーブの続く線路で、時に車輪を軋ませながらゆっくりと進む。砂浜には一人、貝を獲る人影がある。

巨大な製油所の建造物が徐々に姿を現し、列車は終点の豆畑に着く。駅から製油所内に入る貨物線が分岐している。ここから南は「南新山鉄道」であり、旅客列車は直通していない。

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