駅探訪03 円岡駅
成予平野南東部、長木線と郷南線の交わる石坂駅を起点として田園を走る石坂交通。広い水田の中に丸い形をした丘が一つある。竹と木々に覆われた円墳である。
付近の地名には、府中や仁良内（豪族の仁良家の屋敷がこの地域にあったことから）といった古代を偲ばせる地名が残る。この古墳の脇に、待合室もない質素な駅がたたずむ。雀の群れが案山子の周りを飛び交う。稲の風に騒ぐ音のほか、何も聞こえてこない静かな駅。
最近の企業
大型M&Aや海外からの企業進出が進む。ベンチャー企業の発展も著しい。
1. 嬰呉典グループ
鉄道会社を中心に大きな再編が起こった。原南地域に電力で進出したい嬰呉典が、広い土地を保有する急行電鉄を買収。総合的に電力、資源、不動産、鉄道の各分野で競争力を強化した。地熱・風力発電所などを整備。今後は、州内他地域への進出も計画。
2. 徳泉と北都開発、リオンIT
予子山市北部臨海エリアで不動産・交通事業を営む北都開発は、中央都に本社を置く持株会社の徳泉の関連会社となった。徳泉グループは州内への不動産進出を加速。また、Tokusen Epochの子会社で情報・IT業の POM!! は、ネットサービスのリオンITを子会社とした。W&Pコーポレーション（金融など）の徳泉グループ入りは断念。
3. AddSugar
自社では商品を製造せず、各店舗の周辺のパン屋などから仕入れて営業する軽食店で、ここ2、3年で急成長中。梅星の小売・BENZEN館からの買収を、東郷田園の傘下に入ってかわした。
YT原月線活性化実験
原野県、木田県、南都県、月岬県にまたがる長大ローカル線・原月線で社会実験が始まった。原月線は区間によっては一日数本しか列車が来ないほど利用者が少なく、乗車したくても不便な路線。この路線に、YTの旧型ディーゼル特急用車両を両運転台化・ワンマン改造などを施して投入。特別な料金を徴収せず通過駅を多く設定し、予子山本線に乗り入れて原野〜月岬間を毎日8〜12往復する。線内でできる限り普通列車に接続し、沿線バス会社も一部時刻変更や駅前バス停の経由便増便を行っている。
この列車の愛称は「リバーライナー」。ポイントは全区間で速達運転しておらず、一部では各駅に停まるところ。当該区間では、この列車の増分だけ普通列車を削減した。
列車の乗車率は低いものの依然と比べると線内の利用者数は大幅に増えている。沿線住民が都市へ出かけやすくなるなど社会的なメリットが非常に大きく、今後様々な施策と合わせて改善を図っている。YT側も、乗車率向上のための措置を取っていくとしている。
原月線活性化委員会・松川交通会寄稿
猪川の新SC、BENZEN館に
自治体などが推進している猪川市のショッピングセンター建設事業で、中核店舗の運営はナイツ子会社のBENZEN館が行うことになった。当SCは長浜市から約25q東方に離れた農業地域に建設される。
東岸新線の猪川駅を起点にラケット状のLRT（約3km）が建設中であり、新SC事業は一体開発の重要部分。LRTに沿ってマンションなど住宅地が整備中で、高規格の東岸3号道路も横断し発展が望める。なお、全体の開発は、長浜県、猪川市、稲郷商事、農央協会が中心となって推進している。
善王の高宮工場 操業停止へ
お茶の時間ホールディングスの菓子ブランド・善王の高宮工場が軽食販売のCherry Stand（Cherista）に売却される。善王の工場は効率化のため門川工場のみとなる。
Cheristaは、主力メニューを食品メーカーからの購入に頼っていたが、自社製造品の販売開始のため工場購入を決めた。工場では、主に菓子パンなどを製造する予定。
予子山本町銀と本府町銀、統合
予子山市内の2行が統合する。予子山本町銀行と本府町（もとぶまち）銀行は共同で持ち株会社のACフィナンシャルグループを設立し、傘下に入る。2行は州都庁内の取引に強い。予子山本町銀行は個人向け、本府町銀行は中堅企業向けに強いといわれている。今後グループ会社の再編を進める。
なお、インターネットやカード決済で有名なACバンクは、統合に先駆けて2行が共同で設立していた会社。
駅パンが表記変更
予子山鉄道グループの海食品株式会社は、主力ブランドの「駅パン」を「ekipan」に変更する。日本語ユーザー以外にも親しんでもらうことが狙い。駅以外の街中への出店が増えてきたことも関係がありそうだ。
メニューについては、主力のおかずパンを大幅に改良するほか、おかずパン以外の様々なメニューも充実させる。今後徐々にメニューを変更する。駅でのパン販売にこだわらず、軽食・ファストフード事業者として事業を拡大する。