長田手南線
概要
長田手南線(ながたてみなみせん)は、長浜県長浜市成町から州都30km圏の各衛星都市を結び、予子山海峡をトンネルで越えて田手川州古山まで通じる路線です。2008年開業の新しい路線で、都心から伸びる各線をつなぐため貨物列車が多く運転されています。
州都エリア(予子山市を中心とした都市圏)のスプロール化を防ぐための開発制限によって郊外の土地には余裕があり、土地取得と建設は2008年当時、比較的容易でした。当線建設を契機とするかのように開発制限緩和が行われ、現在は沿線人口が大幅に増加しています。
区間解説
成町駅
成町は、緑川線などの集まる長浜市のターミナルの1つです。長田手南線は、長浜環状線に隣接して設けられた高架2階のホームから発車します。
成町を出て20kmほどの間は長浜市内への通勤線といった感が強く、全線が高架複線になっています。この区間内を往復する各駅停車も多く設定されています。
盤城貨物ターミナル、盤城駅周辺
長浜の都市圏を脱して郊外らしくなると、盤城貨物ターミナルが線路沿いに見えてきます。長田手南線開通と同時に開業した沿線最大の貨物駅で、線路に沿って貨物駅施設が広がっており、多数の貨物列車が出入りしています。都心部の貨物駅の混雑緩和を目指し、州都エリアの貨物集積拠点の1つとして計画されました。
盤城駅で予子山南東線と高架同士で交差。駅西側で連絡線が分岐し、南東線松川方面とつながっています。
2線が交差する駅としてオフィスの需要も急増しているため、駅前では地域最高のビルも建設中です。こちらのニュース盤城会館ビル まもなく完成を参照してください。
なお、盤城貨物ターミナル東側には「盤城東信号場」があり、ここから「盤城西信号場」までが貨客分離の複々線(高架)で建設されています。ただし、この区間で貨物列車が旅客線を走ることはよくあります。
北田ノ岡
北田ノ岡駅で、予子山本線(本込線)の高架の線路群をくぐります。予子山本線との間には連絡線があり、貨物列車などが直通するのに使用しています。最近になって成町~本込線田ノ岡を直通する快速列車も設定され、好評です。この直通列車は、長田手南線内で貨物線を走行します。
北田ノ岡駅は本込線との乗換駅として開業する予定でしたが工事が遅れ、本込線(緩行線)側の開業は2009年となりました。
次谷駅
駅南側で西岸線と合流し、北側で分かれます。古山方面から当駅で西岸線に入り、藤手方面に向かう通勤列車が設定されています。駅南側分岐部には西岸線の車両が所属する次谷車庫があり、長田手南線の車両も多く留置されています。
次谷を出ると、起伏のある住宅地を行きます。丘陵を2本のトンネルで貫き、さらにもう1本のトンネルに入ります。これが予子山海峡を越えて田手川州に抜ける海底トンネルです。
古山
海底トンネルを出るとそこは田手川州宮前郊外の市街地です。この路線の開通で、予子山州西部と田手川州宮前をまたいだ通勤が可能となり、特に次谷や藤手(西岸線利用)の夜間人口が大幅に増加しました。
長田手南線の終点は古山駅です。宮前の郊外に位置し、「宮前外環状線」(部分開業済み)と交差する駅で、多くの列車(3ドア車を除く)が宮前地下鉄9号線に直通しています。
ダイヤ
列車種別 | 特別快速・快速 | 普通 | ||
本数(毎時) | 4本 | 6本 | 6本 | 2本 |
始発駅 | 成町 | 成町 | 成町 | 藤手(西岸線) |
行先 | 古川 | 古川 | (区間運転) | 宮前方面 |
成町駅発車時刻表(10時台)
特別快速は毎時1本程度で、快速と合わせてだいたい15分毎に運転されています。
使用車両
特別快速・快速には転換クロスシートの快速用Y100系、ロングシート3ドアの近郊形Y200系が、普通列車には4ドア通勤形Y73形などが使用されています。